Microsoft Imagineで学生でもWindows Serverを使ってみる(ダウンロード~インストール編)

2016年12月9日


こんにちは,MSP テクニカルエバンジェリズム職の横谷(mst8000)です.

 

みなさんはサーバーに用いるOS(オペレーティングシステム)といえば,何を思い浮かべますか?
CentOS,RedHat,Ubuntu Server,Fedoraといったところでしょうか.

 

実は,Windowsにもサーバー用のOSである「Windows Server」というものがあります.
Windows Serverは,コンシューマー向けWindows(Windows 7, 8, 8.1等)をベースとして,安定性の向上やWebサーバ機能,企業におけるコンピュータの認証管理機構,DNSやDHCP,仮想マシンなどの数々のサーバー用の機能を追加したOSです.
もちろん,Windowsなので,LinuxベースのサーバーOSと違い,GUIを用いたグラフィカルな管理画面を使用することができます!(コンソールでも管理できます)

 

ところで,このWindows Serverですが,本来は企業向けの製品のため,フル機能搭載の「Datacenter Edition」で119万円(参考価格),小規模オフィス向けの「Essential Edition」でも約10万円と,個人では中々手が届きません.

 

そんな企業向けの高価なWindows Serverですが,なんと,Microsoft Imagine(旧Microsoft Dream Spark)を用いると最も高価なDatacenter Editionを無料で使用することができるのです!
(学生でない方も,こちらから180日評価版を使用することができます)

 

今回は,Windows 8.1がベースとなっている,Windows Server 2012 R2のダウンロードからインストールまでを紹介したいと思います.

 

はじめに

用意するもの

Microsoft Imagineを利用してWindows Serverによるサーバ環境の構築のために,下記のものを用意してください.

  • Microsoft Imagine(旧 Dream Spark)の学生認証済みアカウント
  • Windows Serverのインストール先マシン(他のOSが入っていない物理マシン or Hyper-V・VirtualBox等の仮想環境)
  • 8GB以上の空のUSBフラッシュメモリ(仮想環境にインストールする場合を除く)

Microsoft Imagineの登録に関しては,こちらのPDFの1章まで(認証方法)を参考にしてください.

また,使用するインストール先マシンは,次の要件を満たしていることを確認してください.

  • 1.4 GHz以上で動作する64ビットCPU(Windows Serverは32ビットでは動作しません
  • 512MB以上のメモリ(1GB以上推奨)
  • 32GB以上のHDD もしくは SSD
  • マウス・キーボード
  • ネットワーク環境

注意

今回紹介する作業では,物理マシン(仮想環境でないマシン)にインストールを行う場合,すでにそのマシンにあるデータやOS等が全て失われます.
必ずバックアップを取るか,使用していないコンピュータを用いるようにしてください.

 

ダウンロードとインストールの準備

イメージファイルのダウンロード

Micorosoft Imagineのページにアクセスします.

https://imagine.microsoft.com/ja-JP

 

右上に「Sign In or Register」と表示されている場合はクリックしてサインインしてください.
1

 

上部にある「ダウンロード」から,「ソフトウェアカタログ」を選択してクリックします.
2

 

「ソフトウェアとサービス カタログ」一覧から,「Windows Server 2012 R2 with Update」を探して,「ダウンロード Windows Server 2012 R2 with Update」をクリックします.
3

 

言語を「日本語」,エディションは「Datacenter 64-bit」を選択し,画面の指示に従ってイメージファイルのダウンロードとプロダクトキーの取得を行ってください.
4

ダウンロード画面(環境等により少し異なるかもしれません)
5

「キーの取得」ボタンをクリックすると,プロダクトキーが表示されます.
このキーは必ず書き留めておいてください!

6

 

インストールディスクの用意

物理マシンにインストールを行う場合,ダウンロードしたイメージファイル(isoファイル)のままではインストールを行うことができません.
そこで,イメージファイルをDVDもしくはUSBフラッシュメモリに書き込んでインストールディスクを作成します.

手順に関してはこちらのページをご覧ください.

 

Windows Server 2012 R2のインストール

インストールディスクの用意ができたら,インストールを行っていきましょう
(以下の画像はWindows 10上のHyper-Vで動作させている様子を用いています)

インストール先のマシンにインストールメディアを差し込み,起動します.
次のような文字が表示されたら,キーボードのキーを何でもいいので押しましょう.

インストーラが起動しました.気づいた方も多いかもしれません,Windows 8.1のインストーラとほぼ同じ見た目です.
「次へ」をクリックします.
8

 

「今すぐインストール」をクリックします.
9

 

プロダクトキーの入力画面です.先ほど書き留めておいたプロダクトキーを入力して「次へ」進んでください.
(評価版ではプロダクトキー入力画面は表示されません)
10

 

プロダクトキーが正常に認識された場合,インストールするエディションと,GUI モードとServer Coreモードのどちらでインストールするのかを選択する画面が表示されます.ここでは,下図のように「GUI使用サーバー」を選択して「次へ」進みます.
11

 

ライセンス条項を確認して,同意したら「次へ」進みます.
12

 

「カスタム:Windowsのみをインストールする(詳細設定)」をクリックします.
13

 

インストール先のドライブとパーティションを選択します.
下図のようにインストール先ドライブに他のパーティションが存在しない場合はドライブを選択してそのまま「次へ」,他のOSと共存させる場合など,特定のパーティションにインストールしたい場合はインストール先パーティションを選択して「次へ」進みます.
この画面がインストール作業開始前の最終画面なので,慎重に操作してください!
14

 

インストールが始まりました.処理が完了するまでしばらく待ちます.(数回再起動がかかります)
※再起動時に「Press any key to boot from CD or DVD…」と表示された場合は,何もさわらないようにします.
15

16

 

続いて,組み込みの管理者アカウントであるAdministratorアカウントのパスワードを設定します.
このパスワードは,次の要件を満たす必要があります.

  • 長さは 6 文字以上
  • ユーザーのアカウント名に含まれる 3 文字以上連続する文字列を使用しない
  • 次の 4 つのカテゴリのうち 3 つから文字を使う
    – 英大文字 (A から Z)
    – 英小文字 (a から z)
    – 10 進数の数字 (0 から 9)
    – アルファベット以外の文字 (!、$、#、% など)

入力したら「完了」します.
17

 

以上でインストール作業は完了です.お疲れさまでした!
18

 

管理ツールの紹介

最後に,Windows 2012 R2の管理ツールを紹介します.

Ctrl + Alt + Deleteを同時に押してサインイン画面を表示し,先ほどのAdministratorアカウントのパスワードでサインインしてください.
19

 

起動すると,自動的に「サーバー マネージャー」が起動します.
21

 

サーバーマネージャーは,サーバーの各機能の管理状態やイベントの確認(エラーや通知の有無),機能の追加と削除各機能の管理ツールへのリンクがまとめられた一元管理ツールです.
また,ネットワーク経由でServer 2008以降が稼働している他のサーバの管理も行うことができます.

22

23

 

おわりに

Windows Server 2012 R2のダウンロードからインストールまでの解説は以上です.

いかがですか? 普通のWindows 8.1とそれほど変わらない操作感ではないでしょうか.

今回はWindows 8.1がベースとなっているWindows Server 2012 R2を用いましたが,つい先日,Windows 10がベースとなっているWindows Server 2016の正式版が発表されました.
16/10/13時点ではまだMicrosoft Imagineには公開されていませんが,近いうちに利用できるようになると思われますので,楽しみにしておきたいですね.