Windows 10 Insider Preview Build 15007 リリース

2017年1月18日


あけましておめでとうございます.
MSPの横谷(@mst8000)です.

 

さて,1月13日,Windows 10のInsider PreviewのFast Ringに,2017年2本目であるビルド15007がリリースされました.
本ビルドでは,前回のビルド15002と同様,多くの新機能の追加が行われています.(その分深刻なバグもそれなりにありますが…)

 

 

ビルド15007はPC版WindowsおよびMobile版Windowsの両方に対してリリースされていますが,
PC版で日本の皆さんに関係があると思われる変更点,既知の問題について,元ブログに沿って説明したいと思います.

 

【Windows Blogの記事(元ブログ)】
Announcing Windows 10 Insider Preview Build 15007 for PC and Mobile
https://blogs.windows.com/windowsexperience/2017/01/12/announcing-windows-10-insider-preview-build-15007-pc-mobile/

 

ビルド15007で新しく追加された点

Microsoft Edgeの改良

  • タブの共有機能
    あなたが設定した一連のタブを共有する機能が追加されました.タブバー左端の 「Tabs you’ve set aside」ボタンをクリックし,「…」メニューから,「Share Tabs」オプションを選択することで,インストールされたアプリを用いて共有することができます.


 

  • 他のブラウザからのデータのインポート機能強化
    Microsoft Edgeに切り替えた際,別のブラウザからデータを取り込む作業がさらに簡単になります.
    設定の[別のブラウザからインポート]ボタンを使用すると,インストールした別のブラウザのお気に入り,閲覧履歴,保存されたパスワード,その他のデータを簡単な手順でインポートすることができます.

 

  • ダウンロードしたファイルの実行ボタンの追加
    IEでファイルをダウンロードする際に表示されるものと同様,Edgeでもファイルのダウンロード終了後にファイルを保存せずすぐに実行するオプションができました.

 

  • Webノート機能の向上
    フォトアプリやマップアプリなど,他のアプリで使い慣れたWindows Inkを活用するために,Webノート機能を更新しました. Webノートでボールペンまたは蛍光ペンをタップすると,Windows Inkのフルセットと、Build 14986のWindows Inkでリリースされた新しいスライダが表示されます.


 

  • Web連携アプリのページを連携アプリで開く
    Web to App リンク に対応したウェブサイトへのリンクをクリックすると,そのページを対応するアプリで開きます.

 

その他

  • [近日実装予定] Windows Storeからのテーマのダウンロード機能追加
    ビルド15002で,設定アプリに新しいテーマの設定ページを導入しました.このテーマ設定ページから直接Windowsストアにアクセスして,新しいテーマをダウンロードすることができるようになりますが,これは本ビルドではまだ機能せず,テーマ設定ページの下部には何もしないストアアイコンが表示されています.ただし,ここからストアにアクセスしてテーマをダウンロードして試すことができます.

     

 

  • Cortanaによりどこでも作業が中断したところから再開できるようになります
    複数のPCを所有している場合は,PCを切り替えた後で作業を再開するために必要なものを見つけるのがいかに面倒なのか知っていると思います. Cortanaはこれを助けることができます! コンピュータを切り替えると,アクションセンターにクイックリンクが表示され,Microsoft Edgeで最近使用したWebサイトやSharePoint(またはその他のクラウドベースの)ドキュメントに簡単に戻ることができます.たとえば,ラップトップ上のPowerPointで作業していた場合,後でデスクトップPCに戻ると,リンクがアクションセンターに表示されます.もしくは,階下のPC上のMicrosoft Edgeでレシピを探していて,ラップトップをつかんでキッチンにたくさんの料理を作りに行く.そんな時,Cortanaはあなたのためにレシピへのリンクを準備します. この機能を追加するため,以前解説した通知グループを利用するようにCortanaも更新しました.そのため,メッセージの種類をより簡単に区別することができます.

 

  • 通知トーストへのプログレスバーの追加
    フィードバックに基づき,アプリの開発者は,トースト通知にダウンロード進捗状況等を表示するためのプログレスバーを表示することができるようになりました.
    高度に関連しているが別個の機能であるため,既存の通知を「データバインディング」を通じて更新することもサポートするようになりました.
    詳しくはMSDNブログのToast and Tileをご覧ください.
    将来のビルドでは、Windowsストアでのダウンロードでこの機能が表示されます.


    (画像はWindows Blogから引用)

 

  • UWPのスクロールバーの表示を改良
    マウス使用時のXAMLスクロールバーを改良して,必要なときのみ有効になるようにしました.また,マウスを使用しないときには表示スペースを少なくし,必要としない点滅が発生しないようにしました.これらの変更により,スクロール領域上にマウスを移動するとインジケータが表示され,直接スクロールバーを操作するときにスクロールバーが表示されます. この改善は,Windows 10 Creators Update SDKを使用するすべてのアプリで確認できます.

     

 

  • Windows Helloでの顔登録機能の改善
    ビルド15007では,Windows Helloをサポートするデバイスおよび周辺機器によるWindows Helloの顔認識において,認識または登録する上でのいくつかのエキサイティングな改善を行いました.リアルタイムにあなたの顔を追跡する視覚的なガイドが表示され,進捗状況が表示されるようになり,スムーズにサインインすることができるようになりました.
    改善内容を確認するには,設定アプリの [アカウント]> [サインイン オプション]>[Windows Hello]>[顔認識]でWindows Helloのセットアップもしくは「認識精度を高める」をお試しください!

    (筆者注)
    ビルド15002より,Surface Pro4での顔認証でのサインイン時に,赤外線カメラだけでなく可視光カメラも同時に有効になることが確認されました.

 

  • レインボーフラグ絵文字の追加
    Microsoftでは,多様性への継続的な貢献のため,レインボーフラグを絵文字フォントとキーボードに追加しました.

 

  • 新しいBluetooth API
    本ビルドは,GATTサーバー,Bluetooth LE ペリフェラルの役割,およびペアリングされていないBluetooth LEデバイスとの接続を可能にする新しいAPIを試すことができる最初のビルドです.更新されたSDKを明日発表するので,15003以降のSDK(※リンク切れ)をご覧ください.詳細については、Windows Developer Blog の記事 を参照してください.

 

  • Snipping Toolのキーボードによる操作の向上
    Snipping Toolで,キーボードのみを使用して画面キャプチャを取ることがでるようになりました.
    Alt+Nを押し,希望するスナップの方法を選択して,Enterを押すことで画面がキャプチャが開始されます.矢印キーを使用してスナップしたい領域の頂点にカーソルを移動し,SpaceもしくはEnterを押すことでスナップ領域の選択ができます.必要な領域が選択できたら,EnterまたはSpaceを押してキャプチャを完了します.
    このキーボードナビゲーションは,新たに追加されたWin+Shift+Sにより画面キャプチャを開始するキーボードショートカットにも適用されます.

 

その他の変更点・改善点・修正点

  • Edgeでタブをマウスを使ってウィンドウにドラッグする際,バグチェック(GSOD)が発生する可能性がある問題を修正.

 

  • 設定アプリで,[システム]> [バッテリ]を開こうとすると設定アプリがクラッシュする問題を修正.

 

  • 仮想タッチパッドがタスクバーのコンテキストメニューに表示されない問題を修正.

 

  • タッチキーボードの表示ボタンがタスクバーに表示されないことがある問題を修正.

 

  • ロック画面でWindows Helloが「カメラをオンにできませんでした」というエラーを出す問題を修正.

 

  • 実際には資格情報が有効にもかかわらず,無効な資格情報として,リモートデスクトップ接続が予期せず失敗する問題を修正.

 

  • アクションセンターにボタンが表示されない問題を修正.

 

  • Bluetoothの電源をオン/オフした後,Surfaceペンのクリックボタンが機能しない問題を修正.

 

  • 設定アプリの[データ使用状況]ページが読み込まれない問題を修正.

 

  • 仮想タッチパッドが少し大きく表示されるよう更新.

 

  • Netflixアプリで動画コンテンツではなく黒い画面が表示される場合がある問題を修正.

 

ビルド15007における既知の問題

  • このビルドに更新した後,Spectrum.exeサービスでノンストップ例外が発生することで,PCの音声機能が失われ,ディスク使用率が非常に高くなり,Microsoft Edgeなどのアプリケーションが特定の処理を実行すると応答しなくなる可能性があります.
    この問題を回避するには,C:\ProgramData\Microsoft\Spectrum\PersistedSpatialAnchorsを削除して再起動してください.詳細について,このフォーラムの投稿を参照してください

 

  • 新しいビルド(15002以上)のインストール中にバグチェック(GSOD)が発生し,以前のビルドにロールバックしてしまう特定の状況を調査しています.

 

  • デスクトップ(Win32)ゲームで特定の要素をクリックすると,ゲーム画面が最小化され、元に戻すことができなくなります.

 

  • “%”文字(通常はエスケープ文字を含むURIショートカット)をパスに含むデスクトップショートカットは,explorer.exeの循環的なクラッシュを発生させます.
    これを解決するには,タスクマネージャを使用してPowerShellを開き,パスに”%”を含めないようにショートカットを編集します.

 

  • セカンダリモニタに接続するとき, 「拡張」に設定すると,explorer.exeが循環的にクラッシュすることがあります.
    このような場合は,PCの電源を切り,セカンダリモニタを取り外してからPCを再起動してください。

 

  • 設定アプリのメインページに「ホログラフィック」項目が予期せず表示されます.

 

  • 設定アプリで行われたディスプレイの明るさの変更は,設定アプリを終了した後に予期せず設定前の状態に戻ります.
    そのため,暫定的にアクションセンター,パワーフライアウト,または明るさ変更キーを使用して明るさを変更してください.

 

  • 設定アプリの[デバイス]>[ホイール]でSurface Dialの「アプリケーションを追加する」ページにあるアプリのリストにアプリが表示されないことがあります.
    その場合は,下部にある[アプリを参照]ボタンをタップして,目的のアプリを選択します.

 

  • 高DPIのデバイスでは,タスクバーのプレビューアイコンが予期せず小さく表示されてしまいます.

 

  • Quickenアプリは,.NET 4.6.1がインストールされていないことを示すエラーのため実行されません.
    レジストリエディタに精通しているInsiderには,オプションの回避策があります.
    次のレジストリキーの所有権を取得し,「version」の値を4.7.XXXXXではなく4.6.XXXXXになるように編集します.

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v4\Client 
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\WOW6432Node\Microsoft\NET Framework Setup\NDP\v4\Full 

    :レジストリを編集するときは注意してください.間違った値を変更すると,予期しない望ましくない結果が生じる可能性があります.

 

  • コマンドプロンプトで,CTRL+Cを使用してコピーできません.

 

  • Microsoft Edgeで一部のWebサイトに,「このページにアクセスできません」と予期せず表示されることがあります.これに遭遇した場合は,InPrivateタブからサイトにアクセスしてみてください.

 

  • アプリをすべてのアプリリストからドラッグしても,スタートのタイルグリッドに固定されません.
    スタートパネルにアプリを固定するには,暫定的に,目的のアプリを右クリックしてスタートにピン留めしてください.

 

  • Miracastでの接続に失敗します.

 

  • 特定のハードウェア(Acer Aspireなど)では,映画の開始時にNetflixアプリがクラッシュします.

 

  • サードパーティのUWPアプリは、DPI設定が150%以上の場合にクラッシュします(Surface Book等の高解像度デバイスで発生します).

 

  • Windows 8.1から直接ビルド15002にアップグレードすると,すべてのストアアプリはアップグレードプロセス中に削除されますが,ストアからすべての失われたアプリを再ダウンロードすることができます.

 

  • Microsoft Edgeをナレーターと共に使用し,タブまたは他のナビゲーションコマンドを使用しているときに,「表示されているアイテムがありません」と聞こえることがあります.
    このような場合,Alt+Tabキーを使用して一度Edgeブラウザ以外にフォーカスしてからEdgeブラウザに戻すことで,ナレーターは期待どおりに読み上げます.

 

  • 「Hey Cortana、<appName>で<item>を再生する」は,アプリをインストールした直後は機能しません.インデックス作成を開始するまで5分間待ってから,もう一度お試しください.

 

  • 設定アプリの[更新とセキュリティ]>[Windows Update]で,PCが組織によって管理されていなくても,「一部の設定は組織によって管理されています。」というテキストが表示されることがあります.これは,Insider Previewビルドのためのフライト構成設定の更新によって引き起こされるバグであり,あなたのPCが誰かに管理されているわけではありません.

 

 

  • このビルドのインストール中,storport.sysでバグチェック(GSOD)が発生し,以前のビルドにロールバックすることがあります.現在,回避策はありません.

 

  • このビルドのインストール中,99%から進まない問題が発生している場合は,(再起動など)何もしないでください.インストールに異常な時間がかかってしまうバグがあります.

 

  • 一部のPCでは,オーディオが「デバイス使用中のエラー」で散発的に動作しなくなります.現在調査中でであり,Audioサービスを再起動することで,少し改善される可能性があります.

 

以上です.

楽しいInsiderライフをお送りください!